子犬の時に教え込んでおくと後に楽になる「しつけシリーズ」
それは「噛む」「甘噛み」です。
叱り方を間違えると、「一緒になって遊んでくれている」と勘違いしてしまうので正しいしつけのポイントをお伝えします。
子犬の噛み癖を”いけないこと”と教える基本的なやり方
子犬が噛んではいけないものを噛んでしまった時は
子犬の目を見て、言葉を使ってしっかりと叱ります。
叱られて子犬が口もとを緩めたり、噛むのを止めたら褒めてあげます。
褒めすぎないこと。
「噛まない」のは当たり前のことなのでご褒美をあげる必要もないし、めちゃくちゃ褒める必要もないです。
叱る場合に大切なことは
最初から言葉を決めておくことです。
例えば「痛い」「いけない」「止め」などが分かりやすい言葉となります。
飼い主様の手を子犬の目の前に出しても噛まなくなるまで
何度も繰り返して行っていると、自然と覚えてくれます。
それでも噛むのを止めてくれない場合
視線も合わさず無視して隣の部屋に姿を消します。
姿を消すことで子犬に考えさせる時間を与える為です。
目安としては3分~5分くらいでいいでしょう。
隣の部屋から戻り、子犬が噛まないでいた時には一転してしっかり褒めてあげてください。
基本的なこの動作を繰り返すことで
「楽しい遊びをしてても噛んだら終わり」
「噛まないと良いことがあるんだよ」
ということを教え込んでいることになりますので、試してみてください。
叱る時の声のトーンのついて
声のトーンは、叱り方と同じくらい重要なポイントです。
特に女性や子供さんが愛犬に叱る場合、
声の高さがワンコのテンションの高さと同じになってしまうこと。
「一緒になって遊んでくれている」とワンコが勘違いしてしまう傾向にあるため、気を付けてください。
家族全員が同じ言葉で声のトーンは低く、毅然(きぜん)とした態度で叱ることがポイントとなります。
なぜ噛むの?子犬が噛む原因とは?
子犬がなぜ噛んでしまうのか?こんな原因が考えられます。
- 歯の生え変わり時期でむず痒い
- 好奇心から口に入れて感触を学んでいこうとしてる
- 遊ぼう!こっち向いて!などコミュニケーションをとろうとしてる
- 動く手や腕が魅力的なオモチャに見えてしまう
- 噛めと飼い主様が構ってくれると思い込んでいる
子犬の甘噛みは、成長過程の一つと言われています。
母犬や兄弟犬とじゃれ合いの中で、噛んでは「うーっ」と叱られたり噛まれたりして、噛んではいけないことを学んでいきます。
人と一緒に暮らしていく、家族の一員になった子犬には、母犬や兄弟犬との経験を飼い主様が教えてあげないといけません。
「噛んでいいものと悪いもの」を子犬のうちから教え込むことで、お互いストレスのない良い関係を築けます。
お散歩へ行ったときやドッグラン、ドッグカフェ、キャンプへ行ったときに他人や他のわんちゃんを危険な目に遭わせないためにも大切なしつけです。
歯の生え変わりや好奇心から噛む時の対処法
噛んでも良いおもちゃを与えてください。
最初は一緒に遊んであげる事がポイントです。
子犬が興味を持ちやすくなるので、一緒に遊びましょう。
その際、遊びはじめ、遊びを主導するのは飼い主様から。
子犬に主導権が誰なのか?主従関係を正しく伝えるためにもオモチャは与えっぱなしにせず、遊びはじめは飼い主様が決めるようにしてください。
オモチャを選ぶ際には、飲み込んだり、食べてしまったりする危険性のないものを与えるようにしてください。
噛めば飼い主様が構ってくれると思い込んで噛む時の対処法
たまたま子犬が噛んでしまった時
飼い主様の対応と叱り方で今後の噛み癖が変わってきます。
痛みから騒いでしまったり、叱っているつもりで言葉をかけてしまうと子犬は「遊んでもらっている」と勘違いしてしまいます。
「噛んではいけない」ということを伝えるために、感情的にならず叱るための言葉を低い声で発するようにしてください。
また、子犬が”遊ぼうよ” ”構ってよ”という気持ちで噛んでくることもあります。
その時は知らん顔をして、落ち着いた時に遊んであげるようにすると
「静かにしていると良いことがある」
「噛まないと遊んでもらえる」
ということを子犬が学習していきます。
子犬が噛む癖はいつまで続く?いつまでに直せばいい?
飼い主様が真剣に直さなければ
いつまでも続きます。
噛む行為は、歯の生え変わり時期でむずむずする、遊んでほしい、構ってほしいからという事から始まります。
子犬の時は甘噛み程度だったのが、大きくなるにつれてちょっと噛まれただけでも痛みが走ります。
一緒に家族として住む以上は、噛んではいけないものや人を噛んではいけないことを学習させなければいけません。
ですので、
「子犬の噛み癖がいつまで続くのか?」ではなく、
早く学習させるという考え方に切り替えてください。
一回で覚えることはありませんし
子犬ならなおさら興奮した時は噛むという行為に走りやすいでしょう。
噛むことはイケないことだ!と
態度と声のトーンを落として
短い単語で「噛んだらダメ!」ということを
繰り返し教え込んでください。
噛み癖が治らないと困るのは飼い主様と愛犬
大きくなってからのしつけで厄介なことの一つに「噛み癖」が挙げられます。
本当は楽しいはずのドッグカフェやドッグラン、お友だちに子犬を紹介することも…
気を使って全てがストレスになってしまいます。
ですので、小さいころに噛み癖を直すために
”おもちゃやガムのように噛んでいいもの”と
”家具や人の手など噛んではいけないもの”を
根気強く教え込んでください。
子犬が噛む癖には「おもちゃ」を与えるのが手っ取り早い
子犬の噛む癖があるなーと気づいたら、「おもちゃ」を与えるのが手っ取り早いです。
噛むことを止めさせるのは、犬にとって耐えがたいストレスとなります。
”大切なモノの噛み癖”を付けさせないためには、「噛まれたくないもの」は隠しておくか目の届かない所に置くようにする。
その代りに「噛んでいいもの=おもちゃ」を与えてあげる。
飼い主様も一緒におもちゃで遊んであげると、噛めるし飼い主様に構ってもらえて楽しく遊べるということを学習します。
ただし、遊びはじめは必ず飼い主様から。
主導権は飼い主様が持つように心がけてください。
子犬に合せた遊び方をしていると、上下関係が逆転しますのでご注意ください。
子犬が噛むのをやめさせる まとめ
叱る時は低い声のトーンで「いけない」などの短い言葉で伝える。
家族がいる場合、噛んだ時の言葉(例えば、「痛い」とか「いけない」)を決めておく。
噛んでいいもの(おもちゃやガム)と噛んではダメなもの(家具やカバン、財布などの持ちもの)をおもちゃを使って教えていく。
おもちゃで遊びながら噛み癖を治す場合は、飼い主様主導で行うこと。
一度で覚えるわけがないので、根気強く繰り返し教えること。
その際は必ず、落ち着いた声のトーンで冷静に対処すること。