愛犬の歯を見た時に「茶色い」と思ったら
それは歯垢が歯石に変わってしまい”放置”した結果です。
犬の歯垢は3日で石化するのですぐに歯石になって健康な歯を覆ってしまう。
さらに放置すると「茶色い歯」になっているのです。
部分的には黒っぽくなってるところもあるんじゃないでしょうか。
放置したらヤバいレベルまで来ているので、まずは歯磨きを見直しましょう。
犬の歯石が茶色い時の対処法
まず、歯石が出来る過程を大まかに説明すると
歯周病菌が集まってできた塊に
↓
唾液のカルシウム成分がくっついて
↓
石になる
歯の色が変色しているのは
歯石が形成される間に歯肉から出血があって
唾液や歯垢に血液が混ざった可能性があるということ。
では、その出血ですが
原因はいくつかありますが、
主に、歯周病が原因です。
歯周病で歯肉が弱り出血することで
形成される歯石が変色していったと考えられます。
まずは、わんちゃんの口の中を覗いてみてください。
歯石はどんな色をしていますか?
汚れているな・・・と思ったら
歯磨きを見直してください。
歯石をつけない生活にしないと、どんどん歯石が溜まり「歯周病」「歯肉炎」になってしまいます。
飼い主さんが愛犬の歯石を取れるのであればスケーラーで取ることをオススメします。
- 全く口を触らせてくれない
- 歯石を取ってあげるなんてムリ!
という方は動物病院で獣医さんと相談してください。
一度、歯石取りをした方が良いケースがあります。
歯石取りの場合、全身麻酔をすることがあるのでシニア犬の場合は体の負担になるのでご注意ください。
愛犬の歯石取りをしたら終わりではありません!
飼い主様が歯石取りをするとしても獣医さんに頼むとしても、その後も歯のケアは続きます。
歯石をつけさせないためには、毎日歯磨きが「カギ」を握ります。
わんちゃんの場合、フードを食べた後6~8時間くらいすると歯の表面に菌が付着し増殖してネバネバしたものが出来てしまいます。
これが歯周病の原因となる「歯垢」です。
この状態で歯ブラシやガーゼで拭き取りとすぐに除去できます。
また、この歯垢を取らずに放置していると、歯垢に唾液中のミネラルが沈着して3日間で石灰化していきます。
これが「歯石」です。
表面はザラザラしているため、放っておくとその上にその上にと歯垢が付着し、また石化するの繰り返しとなります。
歯石が溜まって放置すると
↓
歯肉から血が出て
↓
唾液と混ざって歯石化する時に
↓
変色していく
ので、
- ベストなのは毎食後の歯磨き
- ベターなのは最低3日に1回の歯磨き
という結論になります。
歯磨きを毎回するのは大変。
歯磨きブラシを使わせてくれない。
なんて悩みを持つ飼い主さんも多いですよね。
私も実はそうでした。
慣れるまで、せめて歯垢がつかないようにしないと歯石になると厄介です。
なぜなら、獣医さんに頼るしかなくなるので、取り入れやすいものを使うのが一番です。
飼い主さん側の負担も少なくわんちゃんも喜んで口に入れてくれる「歯磨きジェル」から取り入れるとお互いに楽ですよ。
犬の口臭がひどい一番の原因も「歯石」
愛犬の健康を守るために「歯石を溜めない」こと。
歯石取りには、「全身麻酔で歯石取り」か「無麻酔歯石取り」の2パターンがあります。
残念なことに無麻酔歯石取りをしてくれる獣医さんは少なく、見つけるのが大変です。
となりと、麻酔の可能性が高くなるわけですが…
わんちゃんの小さな体に「麻酔」は大きな負担となります。
特に高齢のわんちゃんになると麻酔によって最悪の結果になってしまうこともあります。
怖がらせるわけではありませんが、その負担たるや人間の想像を超えるものです。
よくある全身麻酔の副作用・犬への影響
- 内臓機能低下
- 肝機能低下
- 血圧低下
- 新津善
- 呼吸困難
犬種によって使える薬剤は決まっていて、使用する量や薬剤を誤ってしまうと強い副作用症状が犬に現れてしまう。
さらに、最悪の場合は全身麻酔によって愛犬が命を落としてしまうというケースもあります。
特に麻酔には気をつけたい犬の種類
短頭種
特にブルドッグやシーズーのような犬種は鼻孔が小さいため、全身麻酔をかけた際に自ら息をすることが難しくなり、呼吸困難に陥りやすい。
小型犬や10歳以上のシニア犬
小型犬はもともと呼吸器官が未熟な犬種も多く、注入する麻酔の量や使用する薬剤が限定されているくらい。
シニア犬の場合は、体力の低下、心臓、呼吸器官の働きが衰えているため副作用のリスクが高くなります。
呼吸器系や心臓の持病がある犬
呼吸器系や心臓に関係する持病を抱えているわんちゃんもハイリスクに分類されています。
万が一使用する場合は、麻酔の量や種類が限られています。
事前に獣医さんと話し合い相談しよう
健康なわんちゃんは全身麻酔でもほぼ問題なく回復しますが、獣医さんに全身麻酔で起こり得る副作用や愛犬が抱える持病について事前に相談することをお願いします。
この「ご相談」があるだけで最悪の事態を避けることができます。
歯石ごときで全身麻酔をしなくちゃいけないなんて
ここまで全身麻酔の怖さを知ってほしくて説明を入れました。
その理由は、たかが歯石ごときで全身麻酔をしなくちゃいけないなんて…という気持ちが強いからです。
手術しなくちゃいけない病気になっているのなら理解できます。
しかし、歯石って・・・・日頃からわんちゃんと向き合っていれば回避できたことじゃないですか。
回避できなかった自分を責めてしまわないためにも、愛犬の歯のことをもっと真剣にとらえて欲しかったのです。
実は、私は愛犬に「歯」のことでとてもツライ思いをさせてきました。
間違いなく私の怠慢です。
歯磨きをしっかりやってあげてなかった、私の怠慢です。
愛犬が虹の橋を渡って2年経ってもなお、ずっとずっと後悔していることです。
長い文章になりますが、歯について愛犬に起こった悲劇と私の後悔について切々と書いております。
お時間があったら読んでみてください。
歯磨きをしない怖さ、歯周病の怖さが書かれています。
愛犬を亡くして後悔してもその心の痛みが癒えることはありません。
同じ思いをしてほしくないので思いの丈を書かせていただいてます。
愛犬に歯石がつく怖さ
愛犬に歯石がつく怖さを身をもって体験したのでお伝えしてきました。
まとめておきますと
- 歯垢を3日放置したら歯石になる
- 歯石化を繰り返したら歯肉から血が出て歯石が変色する
- 歯石を放置すると口臭がキツクなる
- 歯石を放置すると歯周病になる
- 歯周病を放置すると歯槽膿漏になり頬が膿んで破れる
怖いですよね。
でも大丈夫!
歯垢を3日以内に取ればいいだけ。
毎日の歯磨きをキッチリやっていれば歯石になることはありません。
愛犬が健康で長生きするためにも毎日の歯磨きを忘れないであげてください。
もし、歯を触らせてくれないのであれば驚くほど舐めてくれる「歯磨きジェル」があるので試してみてください。